建築を旅してplus

北海道開拓の村 編(Ⅳ) ①

旧札幌師範学校武道場

 この建物は北海道教育大学札幌校の前身である北海道札幌師範学校の武道場として1929年(昭和4年)に建設された和風建物意匠を強調した木造平屋建の建物で、剣道・柔道場として利用されてきました。

 

旧所在地:札幌市中央区南22条西12丁目

現所在地:札幌市厚別区厚別町小野幌50-1 北海道開拓の村内

建設年度:1929年(昭和4年)

面積:466.02㎡(140.96坪)

構造:木造平屋建

収集年:1989年(平成元年)

復元年:1996年(平成8年)

寄贈者:北師同窓会

北海道開拓の村 編(Ⅳ) ②

旧納内屯田兵屋

 納内(現:深川市)に屯田兵が入植したのは1895・1896(明治29・29)年のことです。

 北海道の屯田兵は家族と共に兵村で暮らし、北辺の警備と農業開拓に従事しました。

 1890(23)からは主力を平民に移し、北方内部各地に屯田兵村が作られていきました。

 

旧所在地:深川市納内6区1

現所在地:札幌市厚別区厚別町小野幌50-1 北海道開拓の村内

建設年度:1895年(明治29年)

面積:59.48㎡(17.99坪)

構造:木造平屋建

収集年:1984年(昭和59年)

復元年:1985年(昭和60年)

寄贈者:橋本 登

北海道開拓の村 編(Ⅳ) ③

旧平造材部飯場

 この建物は、大正後期に下川村奥名寄の御料林内に建てられた造材飯場を再現したものです。

 造材飯場は、伐木や造材に携わった山子や集・運材作業に従事した藪出し、馬追いなどが山中で寝泊まりした小屋のことです。                                

 この飯場には、40人ほどの山子と藪出しが生活し、馬追い飯場は別棟になっていました。

 

建築年代 大正後期(再現建造物)

旧所在地 下川郡下川町一の橋

面積:127.94㎡(38.70坪)

構造:木造平屋建

復元年:1990年(平成2年)

北海道開拓の村 編(Ⅳ) ④

旧樋口家農家住宅

 樋口家は富山県から移住した水田農家で、明治26年(1893)に入植し、5年目にこの家を建てました。富山出身の棟梁に建築を依頼したこの住宅には、郷里の建築様式であるワクノウチ造がみられます。材料は、近くの原始林から切り出したといわれています。

 復元に際し、同じ建築様式の山口家の解体材もあわせて使用しました。

 

建築年代 明治30年(1897)

旧所在地 札幌市厚別区厚別東5-3

面積:133.30㎡(40.32坪)

構造:木造平屋建

復元年:1971年(昭和46年)→1978年(昭和53年)

寄贈者:樋口 重吉、山口 和雄

北海道開拓の村 編(Ⅳ) ⑤

炭焼小屋

 北海道は国内有数の木炭生産地で、主に黒炭が生産されました。

 炭窯の種類は多様ですが、ここでは副業製炭業者の角窯として、小型の窯が再現されています。 

 

面積:19.04㎡(5.76坪)

構造:覆小屋:木造平屋建 窯:煉瓦積・軟石・コンクリート造

復元年:1990年(平成2年)